ボランティアってなぁに?
ボランティアとは、だれもが住みよい社会をつくるために自
らすすんで活動をする人のことです。または、活動そのものを
ボランティアということもあります。
ボランティア活動とは、何も特別なことを行うわけではあり
ません。誰でも近くに困った人がいたらその人の身になって、
自分にできる範囲でお手伝いしてあげますよね。そんな気持ち
で自分にできることを行っていくことがボランティア活動です。
あまりボランティア活動を難しく考えず、身近なところに関
心を持ち、これならできるというものから始めてみましょう。
(1)身近なことから・・・
私たちの身のまわりを見直し、気がついたところから手がけ
まず、できるところから始めましょう。
(2)相手の気持ちになって
誠心誠意活動することは、何よりも大切なボランティアの姿
勢です。
活動先の施設・団体の目的や機能を理解し、ボランティアと
しての自分の役割を見つけて活動を進めましょう。
ボランティア活動は、ひとりよがりであったり、押しつけで
あったりしてはいけません。常に相手の気持ちを考えて活動し
ましょう。
(3)責任をもって活動し、約束は守る
ボランティア活動は無償の活動ですが、責任をもって活動を
しましょう。
訪問時間・援助活動・どんな小さいことでも相手との約束を
果たし、やむえず活動日に都合が悪くなって欠席または遅刻を
する場合は、必ず事前に依頼者またはボランティアセンターに
連絡ください。
(4)秘密は守る
ボランティア活動を通じて知った相手の人のプライバシーに
関する事柄は、絶対に口外しないでください。プライバシーや
秘密を守ることが必要です。また、そうすることによって、お
互いの信頼関係が生まれます。
(5)自分を成長させる
ボランティア自身が自分が持っている知識や技能を社会に役
立てるためには研修や学習をおこたらず、自分自身を一層高め
るよう務めることが重要です。活動記録をつけることをお勧め
します。自分の活動をかえりみて、新たな計画をたてることは
大切です。
(6)無理せず継続を・・・
「継続は力」どんな簡単なことでも継続していきましょう。
しかし、無理をすると長く継続できません。自分の生活のリズ
ムを考えて計画を立て、無理なときは、はっきり断る勇気を持
つことです。
(7)周囲の理解を得る
ボランティア活動は身近な人の協力を必要とします。家庭・
学校・友人などの温かい理解を得られるように努めましょう。
周囲の理解を得ずに、勉強や仕事まで犠牲にしては長続きしま
せん。
(8)一人で悩まずに
活動中に分からないことや、困ったことなど相談したいこと
が起きた時は、活動先のボランティア担当者か、ボランティア
センターに相談してください。一人で悩まずに、どんなことで
も気軽に相談して早めに解決しましょう。
ボランティア活動の基本的な考え方
ボランティア活動をすすめる上で大切にしてほしいポイント
を「ボランティア活動の4つの原則」としてまとめました。
(1)自分から進んで行動する『自主性・主体性』
ボランティア活動は、自分自身の考えによって始める活動で
あり、だれかに強制されたり、業務として行うものではありあ
せん。友人から誘われたり、あるいは、たとえば学校や会社の
行事として参加したり、テレビや新聞で見かけたり…。どんな
小さなきっかけでも、自分自身の「やってみよう」という気持
ちから、ボランティア活動がはじまります。
(2)ともに支え合い、学び合う『社会性・連帯性』
わたしたちの社会には、自然保護・福祉・人権・貧困などの
さまざまな課題が存在します。こうした課題を発見し、改善し
ていくには一人ひとりが考えることと、多くの人々と協力しな
がら行動することが大切です。
ボランティア活動では、ともに支え合い、学び合いながら、
一人ひとりが力を合わせて活動することが必要です。
(3)見返りを求めない 『無償性・無給性』
ボランティア活動を通じて、様々な人々と何かを成し遂げ
たり、つくりあげた時、お金では得られない出会いや発見、
感動、そして、よろこびがあることでしょう。
ボランティア活動では、報酬や金銭的な見返りを目的にす
るのではなく精神的な報酬を得るための活動なのです。ただ
し、交通費や食費、材料費などの実費弁償については無償の
範囲と考えられています。
(4)よりよい社会を作る『創造性・開拓性・先駆性』
目の前の課題に対して、何が必要なのか、そして、改善の
ためにはどうすればよいか。ボランティア活動では、従来の
考え方にとらわれることなく、自由な発想やアイディアを大
切にしながら、方法やしくみを考え、創り出していくことが
大切です。