平井小学校で手話体験学習を実施しました

令和7年7月9日(水)に,ボランティアセンターに登録しているボランティア団体「鹿行聴覚障害者協会」のメンバー4名(講師2名・通訳者2名)のご協力のもと,平井小学校5年生49名を対象に手話体験学習を実施しました。

最初に,講師から手話での拍手の仕方を教えていただいた後,「手話って何?」「コミュニケーションの方法」「聴覚障がい者の生活を知ろう」「デフリンピック」のお話を伺いました。
その後,各クラスに分かれて「挨拶」「指文字」「自己紹介」を表す手話を学んだり,聴覚に障がいのある方とのコミュニケーションの方法の1つである「ジェスチャー」を使ったゲームをして楽しみました。

児童の中には,幼稚園の授業で手話体験をしたことがあるという人もいましたが,殆どの人が手話体験をするのが初めてでした。
しかしながら,講師に「聞こえない人とのコミュニケーションの方法」を問われた時に,児童たちが「手話」「空書」「身振り」「筆談」「口話」など,的確に答えていたことから,聴覚に障がいのある方に対する児童たちの関心が窺えました。
今回の体験学習では,しっかり講師の話に耳を傾けて講話に臨む姿,また,自発的に手を挙げて,覚えた手話で「自己紹介」をしたり,絵で描かれた問題を自分で考えたジェスチャーで一生懸命に伝えようとしていたりする姿がとても印象的でした。

体験を終えた児童からは,講師に対して,「手話をどのようにして覚えたか?」「手話をどのくらいで覚えたか?」「どうして手話は国によって違うのか?」「手話でアルファベットは,どのように表現するのか?」などの質問や,「時間がかかりそうだが,手話を覚えてみたいと思った」「手話は難しいが,覚えたいと思った」「体験により,手話をより知ることが出来たので,聴覚に障がいのある方と話してみたいと思った」「世界各国の手話も覚えたいと思った」など,体験したからこその質問や頼もしい感想を聞くことができました。

児童からの質問の一つひとつに,講師の方々が丁寧に答えていただけたことで,児童たちもより一層学びが深まったことと思います。

今回の体験を,今後の生活や学習に活かしていっていただけたらと思います。

鹿嶋市社会福祉協議会では,児童生徒が福祉や思いやりについて学ぶきっかけとなるよう,今後も福祉体験学習への協力を行っていきます。